根もの野菜

100均の種で『ニンジン(黒田・時無し・春紅五寸人参)』の育て方 害虫少なく葉っぱも食べられる簡単栄養根菜の栽培方法

本日のお題は、人参(ニンジン)です。

 

品種は『黒田五寸人参』ですね! 
ダイソーの種だと、他にも『交配 春紅五寸人参』や、『時無し五寸人参』ですなどが、売られています。

 

基本の育て方は、どれも一緒なので、参考にしてみて下さいね!

Contents

『黒田五寸人参(ニンジン)』とは■

≪今回使用した種≫

100均の種『黒田五寸人参』種袋

≪種袋の品種表記と特徴≫

『黒田五寸人参』種袋表示

特徴:
寒さ・暑さに強く、つくりやすく、生育の早い豊産種。
根身は15~20cm位で、肩張りよく、尻まで肉付きのよい美しい橙赤色で、着色も早い。
食味もよく、栄養もいっぱい。

≪『黒田五寸人参』の種まき時期等、作付け年表はコチラ≫

クリックして下さい↓↓↓ 大きくなります。

『黒田五寸人参』作付け年表

『黒田五寸人参』作付け年表 pdf版はコチラ! ⇒ にんじん作付け表

■ニンジン全般の栄養価■

緑黄色野菜の代表格ですね!

豊富な食物繊維がありますので、便通も良くしてくれます。
便通が良くなるという事は、体内の発がん物質をサイクル良く、外へ排出してくれるという事ですね?

 

ビタミンAやカロテンが本当に豊富で、免疫力の向上には欠かせない野菜です。

家で植えられた方は、絶対に葉の方を食べて下さい。

実は根の部分より、タンパク質が3倍、カルシウムも5倍、脂質や鉄分なども、葉のほうがはるかに高いですよ!

カロテンを主に食べたい方は、人参の皮の部分をちゃんと食べて下さいね!
よっぽど固くなったものならともかく、人参の皮はむかずにきちんと食べる事!

カロテンは、喉や鼻など、粘膜を丈夫にしてくれて、風邪などの細菌に対する免疫力がグっと上がりますのでね!

 

他にも、カロテンに含まれる、ビタミンAの効能で、体内の酸化を防ぎ、血圧の高い方、抗ガン作用もあると言われていますので、是非どうぞ!

※ 含まれるカリウムが、血管の浸透圧を調整してくれる効能がある事から、血圧が落ち着くそうですよ!

 

ビタミンAの効果には、昔から知られた鳥目(夜盲症)予防もありますので、視力の低下も防げますね!

 

あ、乙女達、ご婦人達よ・・・ビタミンAは、その他にも、お肌をなめらかにしてくれますので、率先して摂取して下さいませ!

 

ちなみに、カロテンは、生で食べるより、火を通したり、油で調理した方が吸収率も上がりますよ。

間違っても、大根おろしと混ぜたりしないようにね!
人参には、大根側のビタミンCを酸化させてしまう物質が出ている為、あちらさん(大根)の良さを破壊してしまいますからね!

ニンジンを作るのに知っておくと良い知識

人参も、春まき・秋播き等の違いはあるものの、基本の作り方は品種を問わず一緒ですので、参考になさって下さい。

 

発芽温度:  15~25℃。
(種のまき時期:寒冷地5~6月、温暖地7~8月、暖地8月~9月)

発芽条件:   適度に湿り気があり、日当たりが良い

 

育成適温: 20℃前後

育成土の状態: 中酸性~中性
にんじんは、酸性にはやや弱い野菜です。

育成環境: 涼しい気候。
幼苗の時期は暑さにも強いので、夏蒔きの秋・冬収穫が最も適する栽培時期。
とう立ちを防ぐため、秋まきや春まきの早まきは避けるべき。

 

連作: 連作障害なし

栽培距離: 10cm~12cm(ミニ人参の場合は6~8cm) 

 

間引き: 
1度目の間引きは本葉1~2枚の時期に、株間1~2cmになるように間引く。

2度目の間引きは本葉3~4枚の時期に、株間3~4cmになるように間引く。

3度目の間引きは本葉5~6枚の時期に、株間10~12cmになるように間引く。

 

土寄せ:
緑化防止の為、成長してきた時期に根が土から出てきた場合に土寄せの必要あり。

 

追肥:
2度目と3度目の間引き後に追肥。

必要な方は、化成肥料を約70g(分量は1平方メートル当たり)

水やり
土の乾燥または多湿は、人参の裂根を引き起こすため、水やりは天候に合わせて行ないましょう!

 

病気
黒葉枯病は春~秋に発生。

乾燥と肥料不足が原因。

黒斑病も同時期に発生するため注意が必要。

 

害虫:
ネキリムシは発芽後に根っこを食べる虫。

キアゲハの幼虫、キンウワバの幼虫は葉っぱを食べてしまうため、こまめに取り去るか、被害がひどい場合は殺虫剤での駆除が必要。

 

コンパニオンプラントとして:
マリーゴールドなどを一緒に植えるのも効果的。

 

難易度: 普通

時系列でみる、『時無し五寸』にんじんの育て方

まずは土の状態を、人参向きにしてやろう!

 

前準備:
種まきの2週間前に、堆肥2~3kg、苦土石灰100g、化成肥料100gを用意し、深さ25cmまで耕します。
(分量は全て1平方メートル当たり)

この時使用する堆肥は、にんじんが割れるのを防ぐために、完熟堆肥を使用してくださいね!
(人参や、大根、ごぼうなど、根菜の真下に基肥をまとめて施肥してしまうと、ものの見事に股割れ根菜ができますので、真下にドカっとはダメですよ~!)

 

 

畝作りは、種まきの少し前に行います。

 

前準備で肥料を入れた畑を、もう一度軽く耕しなおした後に畝作りをするとGoodです。

畝幅は、条間20cmでの種まきを考慮して、40cm~1mの幅にします。

(1列の場合は左右に条間20cmずつとって畝幅40cm、
2列の場合は畝幅60cmといった具合。)

 

土づくりが終わったら次は種まきですよ!

 

種まき: 畝に深さ1cmの溝を耕し、数ミリ間隔ですじ蒔き。

覆土は5mmほどにします。
覆土が深すぎると発芽に時間がかかるか発芽しない場合があるので、注意!
にんじんは、発芽の際、強い光を好み、通常は約5~10日で発芽します。

 

ただし土が乾燥している場合も発芽しないので、水やりはこまめにしてくださいね!

(乾燥防止のためにワラを敷くか腐葉土をかけるのもおすすめ。)

■人参の収穫方法について■ 

種まきから3~4ヵ月後に収穫時期を迎えます。

大きく成長したものから収穫しましょう。

 

収穫前に根が土から出てしまっている場合は緑化するので、土寄せする必要があります!

 

また、収穫時期が遅れると人参が割れてしまうので、収穫時期を逃さないようにしましょう!

時系列で育てる!
人参のプランター栽培の場合

ミニ人参の場合は、プランターでも栽培が可能です。

畑や菜園スペースがなくても手軽に簡単に人参栽培を楽しめます。

また生育期間も80日前後と、通常サイズの人参と比べると短期間で収穫できるのも良いですね!

 

 

では本題に入りましょう!

 

プランターのサイズは、15cm以上の深さがあるものを選びましょう。

土は苦土石灰を10g、化成肥料を20g土に混ぜます。(土10ℓ当たりの分量)

裂根させないために、堆肥は使用しません。

 

種まきは条間12cmですじ蒔きします。

間引きは、1回目は本葉が2枚の頃、2回目は本葉が4枚の頃に行い、最終的に株間を7~8cmにします。

追肥は週に1度、水やりは畑栽培と同様に、裂根しないように乾燥と多湿に注意しながら天候に合わせて行います。

 

発芽後80日前後に大きく成長したものから順に収穫しましょう。

収穫も畑栽培と同様に、収穫が遅れないように気を付けましょう。

■食べてみよう! 人参の葉っぱの再生方法■

実は人参は根っこ部分だけでなく葉っぱにも栄養があり、収穫後に再生させて食べることができるのです!

 

調理いかんで、本当においしいですし、冒頭に述べたように根の部分よりはるかに栄養豊富で経済的でもあるので、絶対に試してみてくださいね。

 

 まずは、人参は根の部分を1.5cmほど残してヘタを切ります。

器に1cmほど水を入れて根の部分を下にして入れます。

 

 あとは毎日水を変えながら家の中の明るい場所に置いて成長を待ちましょう。

 

1週間ほどで新しい葉っぱが生えてくるので、少しずつ収穫して食べることが可能ですよ。

悠々自適に野良仕事がしてみたい方に!